臨済宗(禅宗)の甲府五山の一つ「能成寺」を紹介します。
能成寺はJR身延線「金手駅」から徒歩で7、8分ほどのところにあります。
木々に囲まれた中に落ち付いたたたずまいを見せる能成寺。参道をしばらく歩くと野面積みの石垣が見え、その石垣に沿って若干の上り坂を進んでいくと寺院の建物が見えてきます。
このお寺は14世紀に当時の甲斐国守護である武田信守が現在の笛吹市に開基、16世紀に武田信玄が現在の地に移されたそうです。武田信守の供養等が富士山を望める場所に建てられています。
緑の木々に囲まれ時の流れもゆっくりと感じられるこの寺では座禅体験ができ、身も心もリフレッシュできます。
座禅の間
境内の随所に趣ある光景がみられ、安らぎを与えてくれます。
能成寺がある付近一体は昔は池で、龍が棲んでいてたまに暴れては洪水を引き起こしていたという伝説が残っています。その伝説を偲んで建てられた碑が建てられています。
又、松尾芭蕉の俳句「名月や 池を廻りて 夜もすがら」と刻まれた句碑も建てられており文学的香りも感じられます。
その他にも虎のようにも見える大きな「虎嘯(こしょう)石」と呼ばれる岩、赤穂浪士・大野九郎兵衛の墓もあり見所豊富です。