今回は臨済宗(禅宗)の甲府五山の一つ「東光寺」を紹介します。
東光寺はJR身延線「善光寺駅」から徒歩15分ほど、甲斐善光寺の西方に位置します。
歴史を辿れば1121年、密教寺院の興国院として開創された後、鎌倉の建長寺を建てた名僧蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)によって改宗し興国禅寺として開創。その後東光寺と改名した歴史があります。
仏殿(薬師堂)は織田軍の放火でも焼け残り、昭和20年の空襲で本堂など中心部が焼失するなか奇跡的に難を逃れたもので室町中期の唐様建築物として国の重要文化財になっています。
戦国時代、武田信玄の長男義信は謀反を計画したとのことでこの東光寺に幽閉されたのち、30歳で自害しました。この武田義信のお墓があるとともに、信玄公の側室であった諏訪姫の父・諏訪頼重のお墓も並んであります。
この東光寺の魅力として蘭渓道隆が作った池泉鑑賞式の庭園があり、鎌倉時代中期の特徴をついた様式で県の名勝指定となっています。(庭園拝観には300円かかります)また境内にも様々な趣向を凝らした装飾やオブジェがあり心和ませてくれます。
季節によって境内のたたずまいが変わっているので何度も足を運びたくなるお寺です。
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臨済宗妙心寺派 法蓋山東光寺(ほうがいさんとうこうじ)
甲府市東光寺3−7−37 JR身延線善光寺駅から徒歩15分