甲府市中心部から北西方向に位置する「昇仙峡」。山梨の観光スポットといえば真っ先に頭に浮かぶ観光地といっても過言ではないでしょう。
車で昇仙峡グリーンラインを走行していると突如として現れる断崖、また奇岩・奇石。そこに周囲の緑の木々が調和して織りなす圧倒的な光景に目を奪われます。
元々昇仙峡一帯は日本を代表する水晶の産地でありました。そこに研磨技術、貴石細工が浸透・発展し甲府は日本一のジュエリーの街になったわけです。
水晶産出の中心となるのが「金峰山」であり、この山頂には花崗岩でできた御神体「五丈岩」がありこれが本宮といい、その里宮として約1,500年前に開山したのが「金櫻神社」です。昇仙峡から少し奥へ行ったところにあります。
金櫻神社には蔵王権現が祀られていて、金峰山信仰の中心地として繁栄したそうです。江戸時代末ごろは関東一円から大勢の参詣人がやってきたため、神社門前にはそれらの旅人に振る舞う「御岳そば」を提供するそば屋が軒を連ねていたそうです。
現在は門前にはそば屋さんはありませんが、昇仙峡にはおししいそばを提供するお店が何軒かありますのでご賞味ください。
さて、昇仙峡は遊歩道が整備されていて川沿いを歩きながらその景観を楽しむことができます。「仙娥滝」は雨の降った翌日などは水量が多く迫力があります。そこから歩いて行くと「石門」があります。よく見ると先端が離れているので驚きです。
さらに進むと「長田円右衛門の碑」があります。この円右衛門が昇仙峡に新たな新道を開削したことで昇仙峡の類まれな景観が世に広く知られるようになったのです。
その先には素晴らしい景色を眺めながら休憩できる食事処があります。以前ここで甲州名物「ほうとう」を食べましたが、季節も秋ということもあり肌寒い中で食べた温かいほうとうが格別に美味かったです。当然御岳そばもありますのでお好きな方を召しがってみては?
この先にも遊歩道は続き奇岩、奇石を見ることができます。
昇仙峡は夏は涼しげでいいところですが、紅葉を迎えた秋が一番の見どころと言えます。季節ごとにその姿を変化させる昇仙峡。おススメです。
昇仙峡観光協会ホームページ:https://www.shosenkyo-kankoukyokai.com/
HKPツアーズでは昇仙峡を楽しめるツアーを用意しております。是非ご利用ください。