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“厄地蔵さん”で知られる「塩澤寺」 山梨に春をつげる、厄払いの願いを聞き届けてくれる祭礼

弘法大師、そして空也上人によって開かれた歴史ある寺院

福田山塩澤寺は甲府市の北西部、湯村温泉郷に位置しています。この辺りは中世には「志麻庄(しまのしょう)」という荘園であったため、湯村温泉は古くは「志麻の湯」と呼ばれていたそうです。1200年ほど前に弘法大師が開湯したといわれ、「武田信玄の隠し湯」としても知られています。また太宰治が執筆のため滞在した宿もあることで有名です。
塩澤寺も弘法大師が808年に諸国行脚された際にこの地に立ち寄り開創したとのこと。その後955年空也上人が開扉仏を建立安置したことから塩澤寺の歴史が始まりました。

参道から見る塩澤寺
地蔵堂は国指定重要文化財に指定

年に2日間だけ厄払いの願いを聞き届けてくれる大祭

毎年2月13、14日は「厄除地蔵尊大祭」で、この2日間は参拝者の願い事を聞いてくれると言われており、通常は県内外から10万人という大勢の参拝者が訪れ、露店も100軒以上も連なるとても大きな祭でありかなりの賑わいをみせます。特に山梨(甲府近郊地域)では“厄年”にあたる人はこの大祭にお参りに来て厄除をする人が多いです。
それくらい“厄除け”、といったら“塩澤寺”というように知れ渡っています。

大祭用に設置されたスロープ
地蔵堂

コロナ禍で通常の大祭とは違いましたが、新型コロナウイルス感染が収束し、そして大勢の人の波でごった返す「厄除地蔵尊大祭」が再び戻ってくることを切に祈るばかりです。

「南無地蔵菩薩」の旗がたくさん!
露店もあって祭りの雰囲気がありました!

福田山塩澤寺
   甲府市湯村3−17−2
甲府駅から路線バス利用、「湯村温泉入り口」下車 徒歩約10分
ホームページ:http://www.entakuji.jp/index.html

甲府観光ツアー専門.

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甲府市“文学の香り”を訪ねて 太宰治が暮らしていた時代と街を感じて!

甲府市は太宰治が暮らしていた街であったことを皆さん、ご存知ですか?
昭和13年に甲府を訪れ、そこで結婚することになり新しい新居を構え甲府を舞台にした作品を発表することになるのでした。結婚後、実際に甲府で生活した期間は7ヶ月ほどであったようですが、夫人の実家があるのでその後も湯村温泉を何度か訪問されたとのこと。
彼の短い人生の中で、甲府での生活はどんな感じであったのか、太宰と関わりのあった場所を訪ねてみました。

【結婚後の新居跡】

結婚した太宰は妻の美知子さんと昭和14年に新居である甲府市御崎町(現在は朝日5丁目)の借家で7ヶ月程暮らしたそうです。その借家は甲府空襲で焼けてしまい、現在その場所には「太宰治僑居(きょうきょ)跡」と書かれた石碑が残っています。

新居跡の石碑

【御崎神社】

新居のすぐ近くにある御崎神社は太宰が散策で歩いた場所の一つ。小さな神社ですが当時太宰がここを執筆の合間に訪れたのかと思うと感慨深いものがあります。

御崎神社の社号票
神門(楼門)
御崎神社拝殿

【喜久の湯(太宰が通った銭湯)】

太宰の新居から東にちょっといったところにある「喜久の湯」。昭和9年の創業とのこと。今でも地元の方々の憩いの場でもあります。

喜久の湯

【清運寺】

太宰が結婚前に下宿していた「寿館」はこの清運寺のすぐ近くにあり、太宰はこの寺にも執筆の合間によく通ったと言われています。境内の藤の棚の下には太宰の等身大(?)パネルが置いてあります。

太宰のパネルがあります。

太宰に関わる跡地や施設はJR甲府駅からほど近いところにまとまってあります。徒歩でも難なく見て回れますので甲府へ来た際には是非、太宰の足跡を訪ねて見てください。

新居跡…甲府市朝日5−8−11付近
御崎神社…甲府市朝日美咲2−10−34
https://genbu.net/data/kai/misaki_title.htm
喜久の湯…甲府市朝日5ー14−6 https://yamanashi.k-o-i.jp/koten/kikunoyu/
清運寺…甲府市朝日5−2−11 http://seiunzi.main.jp/frame.htm

ついに登場‼︎ HKPツアーズ 
「文学の香りを訪ねて太宰の足跡をたどるプチツアーhttps://hkpt.net/dazai-osamu-tour/