【印伝をご存知?】
“印伝をご存知?”と見出しで書きましたが、実際にどうなのでしょう?
我々山梨県民からすると甲州印伝を知らない人はいない、と言って過言ではないでしょう。山梨のサラリーマンは名刺入れとして印伝を使っている率が高い、と勝手に私は思っています。(これまで見て来た限りでは)
当然、県外の有名デパート他、直営店などもあって全国で販売されています。
ただ、昔のイメージだと“印伝は年配の人が持つもの”といった感がありました。
それが最近では新しい色、デザイン、カテゴリーなど目新しいものが続々出ているんです。
【鹿革に漆で模様をつけた技法】
印伝の言葉の由来は、印度伝来(インドでんらい)の略称?諸説あるようですが、戦国時代には鎧や兜にも印伝が使われていたようです。丈夫なうえに柔らかく強度があるため重宝されたそう。江戸時代になって巾着やタバコ入れとして庶民の間でも粋なものとして流行ったようです。
山梨は鹿革も漆も産出される好条件がそろっていて伝統工芸として発展してきたとのことです。
【印伝の歴史を伝える“印傳博物館”】
甲府市の印傳屋本店2Fに「印傳博物館」があります。広いスペースではないのですが印伝の歴史やこれまでの代表作が展示されていて、また特別催事として私が訪れた時は「鹿革の財布 〜銭入あれこれ〜」と題して昔の財布などが展示されていました。なかなかこういったものを見る機会がないのでとても新鮮でした。
印伝博物館…甲府市中央3丁目11ー15
ホームページ:https://www.inden-museum.jp/info/