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「やまなしプラザ」は隠れた穴場 地下にひっそりとある“甲府城石垣展示室”

甲府駅南口から歩いて5分ほどの平和通り沿いにある茶色い大きな建物。ここは山梨県防災新館といって災害時等の防災拠点としての役割を果たすために2013年に完成した建物で県の行政組織も配置されているのですが、1階は「やまなしプラザ」といってジュエリーミュージアムやレストラン、県特産品ショップなども入っています。

「やまなしプラザ」が入る山梨県防災新館

その地下1階にひっそりとあるのが「甲府城石垣展示室」。これは防災新館建築時に発掘調査によって確認された甲府城の内堀(一の堀)の石垣なんです。
一旦は仮置き場に保管され点検後に移設復元したものなんですが、実は甲府城って現在の3倍の敷地面積があったのをご存知ですか?現在の甲府駅や山梨県庁舎などは昔の甲府城の中に建っているんですね。そう考えると甲府城って現在でも大きいと思うのですが、元々は相当な大きさであったということがわかりますよね。甲府城についてはまた後日取り上げたいと思います。

この木は胴木といって石垣の重みや水で崩れが生じないように基礎に木材を敷いた。
約13mを移設復元した築城時の主流であった野面積み(のづらづみ)による石垣

石垣の図面が飾ってあったので撮ってきたのが上の写真。胴木が一番下に敷かれているのが分かりますよね。根石から積み上げて合間には詰石、内部には裏込石など入れることで強度を保つんでしょう。その他にも算木積みといった石垣の隅部の強度を上げる技法もあったりで、昔の築城技術って本当にすごいといつも感心させられます。

かつての甲府城の大きさがうかがえます。城内地図の赤丸がやまなしプラザ位置

石垣の積み方についての説明があります。(野面積み、打込み接、切込み接)

築城された安土桃山時代から江戸時代にかけての城主、藩主の変遷など。

簡単な展示室ですが無料で見ることができ、また石垣についてや甲府城についてもその歴史に触れることができます。機会があったら訪れてみてはいかがですか?

やまなしプラザhttp://www.yamanashi-plaza.com/

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