県都・甲府の歴史が始まった地・躑躅が崎
1519年に武田信玄の父信虎が館をここ躑躅が崎に移しました。それは館周辺に家臣を住まわせ甲斐国を統治する新たな支配体制を確立するためでした。
その後武田氏三代の居城として、また武田氏滅亡後も甲府城が築城されるまで、甲斐国統治の中心でありました。
それから500年経った2019年、躑躅が崎館跡(現武田神社)前にこの「信玄ミュージアム」(正式名:甲府市武田氏館跡歴史館)が完成しました。
武田家の変遷をわかりやすく展示
館内はさほど広いわけではないが、武田氏三代の歴史、当時の躑躅が崎館の状況などがパネル等で簡潔に説明・展示されていて無料で見学ができます。
また有料見学スペース(特別展示室)には発掘調査して出土した品なども展示されていて戦国時代の歴史を知ることができるほか映像展示室もあってわかりやすく当時の状況を説明しています。
隣接する「旧堀田古城園」は趣あるたたずまい
昭和8年に開業した割烹料亭跡の建物で戦中の甲府空襲も間逃れ無傷で残った建物です。戦後は旅館として昭和46年まで営業、その後平成11年頃まで住居として使われていたそうです。
昭和初期の近代和風建築がどことなく懐かしく、心をなごましてくれます。
開府500年を記念して完成した「信玄ミュージアム」。2021年は信玄公生誕500年にあたる年。武田神社参拝と合わせて見学すれば、なお一層武田家と戦国時代の甲府の様子が分かることでしょう。
信玄ミュージアム
甲府市大手三丁目1−14
JR中央線甲府駅(北口)からバスで約10分(武田神社下車)
ホームページ:https://www.city.kofu.yamanashi.jp/rekishi_bunkazai/kofu-takedashirekishikan.html