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「一蓮寺」に伝わる宝物の数々!重要文化財をはじめ県・市指定文化財が期間限定公開!

釈迦三尊十八羅漢図

甲斐の中世以後の歴史を知ることができる貴重な宝物

一蓮寺については以前このブログで紹介しましたが、今回期間限定で所蔵する宝物が公開されるとのこと、喜び勇んで見学に行ってきました。
一蓮寺はこれまでも何回か訪れたことはあったのですが、どこに貴重な宝物殿があるのかは全く知りませんでした。
本堂の後方に小さいながら綺麗な造りで蔵のような建物があり、名称は「遊故館」というそうです。「ここにあったのかぁ!」と新たな発見に心を躍らせながら館内に入りました。

小さな空間に貴重な宝物がいくつも!

外観と同様に、館内も綺麗で狭いながら貴重な宝物がガラスケースの中に展示されています。まず目に入ったのは正面奥に飾られていた重要文化財「釈迦三尊十八羅漢図」です。(上部写真)
鎌倉時代のものということで非常に貴重な仏教芸術であることがヒシヒシと感じられます。
また「阿弥陀三尊来迎図」は鎌倉時代と室町時代の2つが並べて展示されていましたが、ほぼほぼ同じ構図でありながら室町時代の作品の方に妙に威厳を感じました。

手前が室町時代の「阿弥陀三尊来迎図」
鎌倉時代の「阿弥陀三尊来迎図」

また木造の「阿弥陀如来立像」も鎌倉時代からの歴史を感じさせるもので見ていると心が引き締まる感じです。

阿弥陀如来立像

知る人ぞ知る、あの「一蓮寺過去帳」が展示されています!

室町時代からの記録を残す「一蓮寺過去帳」

山梨の歴史を学習していると、甲斐国の歴史を語る上で重要な資料としてこの「一蓮寺過去帳」が出てきます。
今回の宝物展の一番の楽しみであったのがこの過去帳。実際に目にすることができました。

上記写真の右下には新羅三郎義光・・・・という記載も見られ、甲斐源氏の歴史の経過を見てとることができます。この過去帳でしか確認できない事柄もあるとのことで、山梨の歴史を探る上で非常に重要かつ貴重な資料となっています。
また、後醍醐天皇の勅額も見ることができ、有意義な時を過ごさせていただきました。

左:後醍醐天皇御宸筆扁額 「一蓮寺」 ※一は弌の字で記載
右:後村上天皇御宸筆扁額 「稲久山一條道場」

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一條道場稲久山一蓮寺
  甲府市太田町5-16
JR中央線甲府駅(南口)からバスで約10分(遊亀公園下車徒歩1分)
ホームページ:http://www.ichirenji.jp/

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